マキコミの技術

2011.01.28  渡邉達朗

仕事でもプライベートでもTwitterのことを話さない日は無くなり、ブログだけでなくFacebookを使ったマーケティングの話なども出てきている昨今、改めてどういう姿勢でソーシャルメディアに取り組んでいくのがいいのか、お客様にどう説明して運用にご協力いただくのがいいのかを知りたくて、この本を手に取ってみた。

本書は、コグレマサト氏と いしたにまさき氏の二人のアルファブロガーによる、ソーシャルメディア活用のための指南書だ。メールマガジンやブログ、Twitterを使った活動を長く続けてきた二人が、どのような経験をし、どんなネットワークが広がっていったのかという体験談は、例えばプライベートでどうTwitterを活用するかという点で参考になる部分が多い。

また、「継続すること」がいかに大事であるかが何度も書かれており、「ギブ&テイク」ではなく「ギブ&ギブ」の精神で続け、「一歩前に出ること」を恐れない姿勢が大事だと語られている。これは実際に自分でやってみて 同じようなことを感じていたので、非常に納得のいく話だった。

一方、企業での取り組みの紹介にもページが割かれており、日産では「ディーダ」ブログを皮切りに、既に6年もソーシャルマーケティングに取り組んでいるとか、サントリー「ハイボール」のソーシャルメディア施策、幅広くパートナーと手を組む「Evernote」の人気の仕組みや、AXEボディソープの「新宿駅前風呂」の巧みな話題作りなど、企業でのソーシャルメディア活用という面では参考になる話が多い。特に問題が起こった際の対応や、効果が測定しにくいこういった活動をどう社内で理解してもらうかという点は興味深かった。

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2011.1.28

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