君の名は。

2016.10.08  渡邉達朗

君の名は。
新宿バルト9で「君の名は。」を観てきた。2002年に「ほしのこえ」で新海誠監督の存在を初めて知ったころの認識は、一歳年上のエヴァ好きが一人でアニメ映画作ってすごいなぁというもので、こんな大ヒット作品を生み出すとは全く想像だにしていなかった。

光の表現など新海誠らしい映像美を残しつつ、敬遠される原因になっていた要素はかなり取り除かれ、キャラクターの芝居などは得意な人に任せているのがよく分かる。過去作の問題点に真摯に向き合っており、本当に努力家なのだと改めて思った。

また、本作はRADWIMPSのミュージックビデオかと思えるほど、楽曲と映像が融合している側面も持つ。僕が映画を観ながら思い出していたのは、the pillowsの曲が効果的に使われていた鶴巻和哉監督の「フリクリ」だった。当時の僕は「ONE LIFE」や「LITTLE BUSTERS」を聴いて劇中のシーンを思い浮かべたりしていたが、今の若者は「君の名は。」で同じように楽しんでいるのだろうか。ロックバンドとアニメーションの組み合わせに興味が沸いた方には、ぜひ「フリクリ」も観ていただきたい。

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君の名は。

2016.10.8

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