新・御神楽少女探偵団

2004.01.29  渡邉達朗

新・御神楽少女探偵団

「新・御神楽少女探偵団」はエルフより発売されたWindows用の推理アドベンチャーゲーム。キャラクターデザインは前作までの小林明美に代わり、さめだ小判が担当。ヒューマンの倒産によって入手が困難になりつつあった前2作の移植版も同時収録されている。

プレイステーションで発売された「御神楽少女探偵団」「続・御神楽少女探偵団」が大好きな作品だったのと、脚本が同じく河野一二三ということで続編にはかなり期待していたのだが、残念ながら満足のいく出来栄えではなかった。

まず、本作が前作までと異なりアダルトゲームになったことについては失敗だったのかなと思う。塗りがアダルトゲーム独特のものになっている点も含め、イラストレーター変更による違和感がどうしてもあったし、シナリオもそういうシーンありきで考えられている感が最後までぬぐえなかった。

一番気になったのは「百舌」後半のストーリー。せっかく大風呂敷を広げたのにオチの付け方が悪すぎる。前作の登場人物である常磐省吾を出すなら、もっと説明する必要があるだろう。巴の過去の描写なんかも唐突で不要だったと思う。

システム面でのストレスがほとんど無くなっていたのは良かったのだが、新作部分のボリュームは少なく感じたし、全体的にキャラクターの描写が浅薄になっている印象を受けたのも残念だった。

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新・御神楽少女探偵団

2004.1.29

アドベンチャーゲーム, ゲーム