ファミコン探偵倶楽部

2004.10.10  渡邉達朗

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女

「ファミコンミニ」シリーズとして復刻された屈指の名作「ファミコン探偵倶楽部」。まとまった時間が取れなくてチビチビやっていたのだが、とうとう終わってしまった。プレイする前はディスクシステムでやった時ほどの感動が得られるか心配だったのだが、元々の作品の質が高いのに加え、移植度も完璧だったので非常に満足できた。ロード時間が無いことがこんなに快適だとは……。

初めに書いておくと、この二作は全く傾向が違う。「消えた後継者」は横溝っぽいミステリ、「うしろに立つ少女」はホラーである。両方とも最初は子供向けのぬるい作品と思ってしまうのだが、途中からの結末に向けてのストーリー展開が素晴らしく、ぐいぐい引き込まれる。今時のゲームと比べれば稚拙に思えるドット絵や、貧弱な音源で奏でられるBGMも、このゲームにはとても合っているように思う。

特におすすめなのが「消えた後継者」。後編に突入してからの怒涛の展開、そして切ないエンディングには10年以上経った今でも泣けた。

やりなおしてみると、けっこう単調な作業を強いられる部分もあるので、昔のアドベンチャーゲームをやったことがない人だと途中で投げ出してしまいそう。最後までやらないとこの作品の良さはわからないので、せめてメッセージスキップくらいは追加してもよかったかもしんない。

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ファミコン探偵倶楽部

2004.10.10

アドベンチャーゲーム, ゲーム