世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

2007.12.22  渡邉達朗

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

「ノルウェイの森」がバカ売れしていた頃の印象が強く、村上春樹はずっと未読のままだったのだが、上司が薦めてくれたのでこの「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を読んでみた。

「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの世界が交互に語られる構成となっており、次第にその2つの関係が明らかになっていく構成は、ミステリ読者にはお馴染みのものだ。近未来SFとファンタジーがワンセットになっていると考えるといいかもしれない。

独特だと感じたのは女性との関係の描かれ方や、飲食の情景、音楽の好みなど。ちとおしゃれすぎる気もするが、それがこの作品に彩りを添えているのは間違いない。

読み進むにしたがってどんどん物語に引き込まれ、後半は一気に読んでしまった。主人公のさばけた性格がだんだん好きになってくる。あと、終わり方が非常によい。他の作品も読んでみようかな。

“世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド” へのコメント

  1. 墨田区民

    お、気に入ってくれたようでよかった。
    物語に登場する音楽をほとんで知ってたりすると
    すごぶる感情移入が増します。
    「やれやれ」って口癖が良いね。

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

2007.12.22

小説