「探偵 神宮寺三郎 KIND OF BLUE」は、2004年4月22日にワークジャムから発売されたプレイステーション2用ゲームソフト。ファミコン・ディスクシステム時代から続くシリーズの9作目に該当する作品であり、各章のタイトルはジャズに関連するもので統一されている。
シナリオを担当するのは「西部警察」「刑事貴族」「ルパン三世」などを手がけてきた宮下隼一。キャラクターデザインが寺田克也から杉浦善夫に変更となったため、洋子などの外観が大きく変わっているが、個人的に違和感は少ない。
ストーリーは入院しているサックス奏者のエディが口ずさむ「失われた曲」捜しと、謎の組織「蒼ざめた馬」に関する話が中心。前作「Innocent Black」でアシスタントの洋子を解雇したのだが、二人の関係がその後どうなるのかもちゃんと描かれていたので嬉しかった。
久しぶりに神宮寺をプレイしたのだが、バックに流れるジャズや台詞まわしなど、ハードボイルドな雰囲気が実に素晴らしい。システム面もいろいろと改良されており、今回から登場したTPS(Talk Profile System = 相手の様子を窺って聞き込みを進めていくシステム)はうまく機能していて好印象だった。