DeskTopLive.as

2009.03.14  渡邉達朗

デスクトップ上のネタでパフォーマンスするイベント「DeskTopLive.as」を観るべく、仕事を早く抜けて六本木「SuperDeluxe」に行ってきた。

http://b-o-w.jp/events/dtlive/

スタッフを含め400人を超す人が集まっていたようで、会場は大混雑。4時間もあるイベントなのに、これだけの人が集まるとは思っていなかったので、改めてFlash界隈で仕事をしている人のモチベーションの高さを感じた。

以下、特に印象に残ったところを書いておくことにする。

第一回目のテーマは「.as」。つまり、Flash/ActionScriptがメインと告知されていたのだが、前半でFlashをメインにしていたのは、面白法人カヤックの來島氏、嶋田のパフォーマンスだけだった。ドラムに合わせてFlashが動くのは仕組みはシンプルだが面白い。嶋田氏の、1万フレームにも及ぶアニメーション制作の話は大受けだった。

http://www.kayac.com/member/kijima
http://www.kayac.com/member/shimada

小阪氏はプレゼンがとても上手で、「4D2U」もすごく受けていたのだが、何よりDirectorがいかに素晴らしいソフトであるかを延々アピールしていたのが面白かった。実際、小阪氏の作られた3Dのデモは8.5で作られたとは思えない出来だった。「Flashは最後Directorになりますね」は名言だと思う。

http://www.jun.com/
http://4d2u.nao.ac.jp/english/4d2unav.html

今回観たパフォーマンスの中で、一番笑ったのが「4nchor5 la6」の石橋氏、真鍋氏によるスペシャルトークだ。ファッションブランドのインタラクティブサイン、店内インスタレーションなどを数多く手がけておられるようで、特定のプログラム言語というか、そもそもハードかソフトかといった垣根を越えてアイデアを実現している姿には強い感銘を受けた。しかも遊び心を忘れていないのは素晴らしい仕事だと思う。

具体的に観たもので印象に残っているのは、顔の筋肉に電流を流すことで表情をコントロールするというもの。音に合わせて4人が同じ表情をしたり、表情を人から人へコピーする実演など、相当痛そうなのも含めて面白かった。口の中にLED入れて配線するとか、躊躇せずやってしまうその姿勢にしびれるあこがれる……。

http://456.im/

後半は、一番楽しみにしていた深津氏、新藤氏、吉川氏によるライブプログラミングバトル。非常に短い3人の紹介のあと、おもむろにバトルが開始された。3人のうち、準備らしい準備をしていたのは吉川氏のみで、他の2人はノーアイデアからのスタート。しかも、微妙な机に置かれたノートパソコンでの制作とあって、中腰といった非常にやりにくそうな姿勢で頑張っておられた。途中質問なども受け付けていたのだが、もう少しプログラミングに集中させてあげたかったように思う。

http://www.be-interactive.org/
http://fladdict.net/
http://b-o-w.jp/

お題はアドビの中の人への誕生日プレゼントというもので、どんなものを作るか普通考えるのに時間をかけそうなものだが、3人とも物凄いスピードでプログラムを書いていく。今回他人がプログラムする姿を見ることで、自分のコーディングスタイルにも反映できる部分があるかと期待していたのだが、はっきり言って甘かった。3人ともメソッドとか暗記しているとしか思えない書き方なのだ。極めるとこうなるのかという思いを抱えつつ、3人のプログラミングを同時に見れないジレンマと戦っていた。(3つのスクリーンに投影されているので、どうしても1つしか見れないのだ)

10分くらいすると、吉川氏のプレビューにピンクの丸が。全員で地球になることを期待する。深津氏、新藤氏はあまりプレビューせず、もくもくとソースを書いていく。traceなんて全然しなくて、自分との距離をまたもや感じた。

そんな折、深津氏のFlashがクラッシュ! はたして復旧できるのか全員固唾を呑んで見守ったが、なんとかなったようで自分のことのようにホッとした。こまめな保存は大事だな、なんてことを改めて思う。

あっという間に時間が過ぎ、判定へ。きちんと完成できたのは吉川氏のみで、深津氏、新藤氏は作りかけのものを口頭で補足することとなった。確かに完成はしていないのだが、3人の個性がきちんと出ていて、素晴らしかったと思う。アート指向の強い深津氏、ゲーム性を求める新藤氏、とにかく回したい吉川氏と、極めて解りやすかった。

この補足説明の際にすごいことが発覚。実は、吉川氏がコーディングに使っていたツールはAIRアプリだったのだ。プレビューしたムービーがプログラムソースの上に重なって表示されたりしていたので、いったいどんなツールなのだろう?と不思議には思っていたのだが、これには会場にいる全員がやられた。拍手による投票だったのだが、吉川氏の勝利は誰もが疑わないものだったと言える。

ちなみに、総合司会をタナカミノル氏が担当されていたのだが、気配りが上手で感心した。特に、アドビの人が優勝は今日が誕生日のタナカ氏と言って、場の空気が悪くなったのを敏感に察知し、自分じゃなく勝ったのは吉川氏だとはっきり言い、花束を渡したのは賢明だったと思う。

最後に会場全景。かなり広かったが、今回のように人数が集まるのであれば、事前予約制にするか、もっと広い会場が必要だろう。

【おまけ】 イベントに参加した人はもらえたCD。500円也。

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2009.3.14

Flash, 六本木, 勉強会