週刊少年サンデーと週刊少年マガジンの創刊50周年を記念して作られた、両誌の人気推理漫画「名探偵コナン」と「金田一少年の事件簿」のコラボレーション作品。はっきり言って、ゲームとしての出来には期待していなかっただけに、予想以上の完成度に驚かされた。この2作品の単体ゲームもいくつかプレイしているが、このゲームの方が優れていると断言できる。
舞台は絶海の孤島「夕闇島」。25年前の惨劇をきっかけとして、巻き起こる事件の数々。神隠し、連続殺人事件、正体不明の爆弾魔、もう1つの夕闇島、そんな怪事件の数々が2人の名探偵をめぐりあわせていく。
プレイしてみると解るが、本作は「逆転裁判」シリーズを強く意識しており、システム・演出ともに多大な影響を受けている。しかしながら、単なるパクりというよりは、いいとこ取りをしてオリジナル要素を加えた感じだ。ファンにとっては声が無いのは減点要素かもしれないが、個人的には違和感はなかった。
とにかく、脚本が非常によくできているので、推理ゲームに興味のある方ならば是非プレイしてもらいたい。難易度はかなり低いので物足りないかもしれないが、ストーリーは楽しんでもらえると思う。原作のファンなら大満足だろう。