国立オリンピック記念青少年総合センターへ、F-siteのセミナーを受講しに行ってきた。ActionScriptに精通した講師3人が、それぞれの得意分野で発表するとあって、これは見逃せないと思い即予約していたものだ。案の定申し込みが殺到し、大部屋に移されたとのことだが、会場に集まった人数の多さにFlash界隈の活気も感じることができた。
● DEMO 1
吉川佳一 「ActionScriptでつくるActionScriptエディター」
最初は吉川さんのASで作ったASエディターの話。やっぱり変態だ(褒め言葉)。Adobe FlashのASエディターがボロクソ言われてて笑う。変なインデント、僕も凄く気になって使わなくなった。自動整形がかなりひどかったなぁ。
エディターにおいて、文字列の差分を抽出して処理することでカラーリングやコンパイルなどを軽くしている話はとても参考になった。step処理は自分も何かでやってみたい。AIRアプリ化することでOSなんかを選ばないというのは、自社ツールを作る上でもメリットだなぁと思った。
最後の方に登場した3Dエディター(背景はもちろん宇宙)は最高! ぜひAdobe公式になってほしい。
● DEMO 2
阿部貴弘 「フレームワーク”の”作り方」
次は阿部さんのProgression開発時の経験を元にしたフレームワークの作り方の話。
共有ライブラリの管理を楽に行うため、COLEXを用い、AS3をjsflとしてバッチ処理しているとのこと。ここまでやらないとプロジェクト管理はしんどいらしい。普段Progressionにお世話になっているだけに、何か恩返ししたい気持ちになった。
● DEMO 3
Saqoosha 「サイトを作るツールを作るでござる、の巻。」
最後はSaqooshaさんのサイト制作時に利用する自社ツールの話。Katamariのサイトはどれも工夫されていて好きだけど、裏側で作られているツールもとても興味深く、楽しく話を聴くことができた。
kyuconさんのQ-BLOCKが登場するより前に、社内ツールで既に3Dエディターを作ってたのは本当に凄いと思う。3DデータPNGの処理が重いので独自にバイナリ化。公開コンテンツでそのまま使うには重すぎるので、ビットマップ化したものも併用。それでも重いのでキャッシュ作成ツールまで作るなどなど、本当にすごい。
http://kyucon.com/qblock/
「東京リアルレポート!」用のGoogle Mapsデータを作成するAIRマップエディターもよく出来ていた。サイトを作りながらツールもアップデートしているそう。あくまで社内向けなのでバグは気にせず、どんどん作るスタイルのようだった。
http://tokyobookmark.net/feature/real_report/
オープンソースの利用も積極的なようで、Flashで自由にツールを作る楽しさが伝わってきた。今Perlとかで作ってる自分用ツールなんかも今後はAIRにしようかなと思う。