ベストセラーを続けている『パワポで極める1枚企画書』(竹島愼一郎著)の第2弾。最近企画書を作ることが多いのだが、見た目が整っていることはもちろん、どういった内容でどう見てほしいのかを瞬時に理解してもらえるよう工夫する必要があり、本書は多数のサンプルが収録されていて参考になった。以下、印象的な部分を抜粋する。
●コンセプト発想
「たったひと言で表わされる何か」から取りかかり、これを中心に据えて、その前後を固めていく
→その中心をコンセプトと呼ぶ
●レイアウト
・左右の領域を示す上下にバー型
・ひとつの世界を表現する四辺を囲む型
・自由な発想のアイデア重視型
・タテ型。スケッチブック風など
・2枚1組型。上が映像で、下がナレーションなど
【トップ型】
1枚1枚の内容を、極めて短時間の間で把握してもらえるような「見出し」の工夫が必要
【ボトム型】
企画内容をすべて完成し終えたあと、一番下に全体の総括として記載する形式
【問答形式型】
トップとボトムに目立つようテキストを書き入れる(例:「問題提起」と「結論」)
【つなぎ言葉型】
「それを解決するには……」というように続くページへと誘導するフレーズを一番下に書き入れる
●導線の作り方
人がドキュメントを見たとき、自然に視線が流れる方向がある。代表的なものが「上から下」「左から右」で、上下2段の場合は「Z型」に移動
●20%ルール
できるだけ空間的に余裕を持たせて、そのページ内のどこを一番見てほしいかを明確に示す必要がある
※図形外の空間にテキストを入れた方が目立つ
●「囲む」と「流れ」のデザイン
・すべてを囲むと窮屈に見える
・楕円や額縁など、いろいろな図形で囲む工夫をする
・ブロック矢印はデフォルトで使用せず、必ず矢と棒のバランスを整えてから使う
・図形で矢印のバリエーションを増やす
●カラー
・基調色(Key Color)……中心となる色、キーカラー
・同系色(Similar Color)……基調色に近い系統の色
・強調色(Accent Color)……最もインパクトをつけたい部分の色
・補色(Complementary Color)……互いに相手を引き立たせる反対色
・均整色(Balance Color)……基調色と相性が良いか、3色でバランスの良い色
・2色で完結しているものと、3色揃うことでバランスの良い組み合わせが出せるものとがある