
週末を利用して、真田家ゆかりの上田城や美ヶ原温泉、松本城、光前寺を堪能する旅に出発。東京は曇り空だったが、マンズワイン小諸ワイナリーに到着するころには晴れてきた。小諸にしかない、小諸八重紅枝垂が美しい。

国産プレミアムワイン「ソラリス」を試飲。はやくも酔っ払ってしまった。

巨大なワイン貯蔵タンク。今は梅酒が入ってるらしい。

ソラリスシリーズは熟成庫で熟成中。

雨を防ぐ「マンズ・レインカット方式」と呼ばれる独特な栽培方法。ここに雨除けのビニールトンネルを設置するのだそう。

マンズワイン小諸ワイナリーのもう一つの見所は、約3000坪の日本庭園「万酔園」。

ここには170種1万1千本の樹木が植栽されており、四季折々の美しい景観が楽しめる。

庭園内には池や枯山水のほか、茶室まであって驚いた。

日本全国に名を馳せた真田氏の居城である上田城址に到着。

真田昌幸が上田城築城の際に太郎山から掘り出したこの大石を「真田石」と名付け、のちに上田領を引き継いだ嫡男・信之が松代へ移封となった際にこの石を家宝として持っていこうとしたが、微動だにしなかったという伝承が残っている。

眞田神社は上田城本丸跡にある神社で、真田・仙石・松平の歴代上田藩主を祀っており、開祖の名をとって眞田神社とした。

東虎ロ槽門を出てきたところで、NHKのスタッフに囲まれた真田丸どーもくんに遭遇。鹿角と六文銭のついた朱色の兜と、同じく朱色の鎧が勇ましい。ちゃんとポーズきめてくれるのも最高。

NHK大河ドラマ「真田丸」に合わせて整備された「信州上田真田丸大河ドラマ館」は大盛況。セットや大道具、小道具など美術の世界、またロケ風景やメイキング映像を上映する真田丸シアターなどもあり、ドラマの裏側を知ることができる。

桜はもう散っているだろうと期待せずに来たのだが、予想外に美しい景色を楽しむことができてよかった。

路端の花々も色鮮やかだ。

今夜の宿「美ヶ原温泉 ホテル翔峰」にチェックイン。

松本市郊外の高台に位置し、雄大な北アルプスと城下町松本が一望できる。

夕食前にホテル内の足湯で旅の疲れを癒す。周りの庭園は山野草などに囲まれており、素晴らしい景色とともに季節を感じられるのがいい。

夕食は個室タイプの食事処「上高地」でいただく。

前菜は桜花豆腐、海老チーズ焼き、穴子八幡巻、そら豆カステラ、百合根海老真薯。

焼物は鮭ときのこパイ焼、ワインらっきょ、紅白生姜。

造りは信州サーモン、鮪、烏賊鳴門、妻一式。奥にあるのは信州黄金軍鶏の醤油仕立て鍋。これは絶品だった。

凌ぎは信州手打ち蕎麦。

台の物は信州和牛石焼ステーキ、信州野菜彩々。塩でいただくのがいい。

蒸物は蕎麦豆腐きのこ餡かけ。

最後の食事は野沢菜御飯と信州味噌きのこ汁、香の物三種盛り。

デザートまでいただいて、お腹いっぱいになった。

美ヶ原温泉で迎える二日目の朝はとても爽やか。

朝食はバイキング。目の前で握ってくださるおにぎりが美味しい。

まずは宿から近い松本城へ。

安土桃山時代末期から江戸時代初期に建造された松本城の天守は国宝に指定されている。以前は深志城と呼ばれていた。

現存する五重六階の天守の中で日本最古なのだとか。黒と白のコントラストが見事で美しい。

1階には矢狭間や鉄砲狭間、石落といった、石垣を登ってくる敵に対して、矢や鉄砲を放ったり、石を落としたりする小窓が数多くある。

松本城の階段はどこも55度から61度と急勾配で、特に4階から5階へと上る階段は最も険しい。

最上階である天守6階からの眺めは素晴らしく、稜線に囲まれた市内が一望できる。この城は外から見ると五重だが、窓のない天井の低い秘密の階があって、中は6階建てになっているのも面白かった。

松本城の忍者はちゃんとポーズきめてくれるイケメン。

続いては光前寺へ。長野県駒ヶ根市にある天台宗の別格本山の寺院。秘仏である本尊 不動明王の御厨子の開扉法要が執り行われ、七年に一度の御開帳を迎えている。

光前寺といえばしだれ桜と光苔が有名であり、もう桜は散っているだろうと期待せずに来たのだが、思いのほか楽しむことができて嬉しかった。

美しい三重塔の前には、霊犬伝説で名高い早太郎の石像が建てられている。

光前寺の風情ある本堂。1851年に再建されたもので、本尊不動明王及び八大童子が祀られていた。

本堂の横には早太郎の墓があり、多くの人が手を合わせている。

お昼は駒ヶ根の鉄板焼専門店「グリーンオックス」へ。

目の前で焼きあげる信州産特選和牛の鉄板焼きステーキは絶品だった。

最後にいちご狩りを満喫し、一路東京へ。土日にしては欲張った予定だったが、あちこちで春を感じることができて楽しかった。