京都旅行

2012.09.08  渡邉達朗


夏休みを利用し、京都へ小旅行に行ってきた。とても楽しい三日間だったので、その記録を残しておくことにする。まず、一日目の朝はN700系のぞみに乗り京都へ。


車中のお供は、紀ノ国屋で購入した「ひつまぶし風 彩りうな重」。


京都駅に到着。この吹き抜けスペースは開放感あるなぁ。


中村藤吉のお茶がすごく美味しくて感動。安政六年創業の老舗だけのことはある。さっそくお土産に買ってしまった。



嵯峨嵐山駅に到着。ガラス張りですごく眺めがいい。


今夜の宿は出版健康保険組合の直営保養施設「すみのくら」。京都の洛西・嵯峨に位置し、渡月橋のすぐそばという絶好のロケーション。


宿のロビーから見える中庭。手入れが行き届いている。


部屋も広くて素敵だった。


宿を出て2分ほど歩き、大堰川(保津川)へ。


大堰川に架かるのは嵐山のシンボル渡月橋。木造の欄干がいい感じ。




続いて訪れたのは天龍寺。夢窓疎石による雄大な曹源池庭園が素晴らしかった。


書院から続く廊下。


カエルに遭遇。


野宮神社から大河内山荘庭園まで、青々とした竹林が続く。ここに入ると空気が清涼感を増し、実に爽やかだった。風にそよぐ葉ずれの音もいい感じ。



続いて、よーじやカフェ嵯峨野嵐山店へ。


よーじやカフェといえば、この特製カプチーノ。


アイスでも描いてくれる。


黒豆きなこロールも美味だった。


カフェでまったりしていたら、突然すさまじい勢いで雨が……。異常気象は東京だけではないのだと身をもって感じた。

雨が小降りになったのを見計らって宿に戻ると、もう夕食の時間。「すみのくら」の京懐石は想像を超える味とボリュームで大満足だった。主な献立は以下の通り。


先付は白酢和え。


前菜は鱧真丈、もずく、揚粟麩田楽、山海くらげ、八幡巻き、空豆黄身寿司、穴子と海老の紫蘇巻き。


造里は鮪と鱧落とし。


焚合は信田巻、南瓜、花麩、青味、長芋白煮。


焼物はサーモン焼き、酢蓮根、はじかみ、博多ゆりね。


温物は豆乳蒸し。中には鰻が入っていた。


お腹いっぱいで苦しいところに、ところてん登場。本当にごちそうさまでした。


二日目。清々しい嵐山の朝。館内放送の「食堂までお越しやしておくれやす」で笑う。


たまには純和風の朝食もいいものだ。


朝一番で向かったのは「京わらびもちの茶洛」。この旅で一番楽しみにしていたお店。開店前なのに、地元の人がたくさん並んでいた。


店主こだわりのわらび餅は売り切れ御免の限定品。その日しか食べられないので、遠方へのお土産には出来ない。実家に贈る分を頼んだのだが、発送は二ヶ月先になるとのことだった。


この日は店内で食べることが出来なかったので、すぐ近くにある晴明神社で食べることにする。


5分ほど歩くと、晴明神社に到着。


五芒星の刻まれた鳥居が実にたまらない。


神社の南には、晴明公が式神を封じた一條戻橋が。


境内で先ほど購入した茶洛のわらび餅をぱくり。その瑞々しさと、溶けてしまいそうな柔らかさに衝撃を受ける。頑固な爺さんがずっと手作りにこだわっているだけあって、他にない食感と味。これは美味いなぁ……。


わらび餅を食べて満足したので、改めて晴明神社に参拝することに。まずは手水舎で身を洗い清める。


晴明公が念力により湧出させたと伝えられる晴明井。


晴明神社の本殿。五芒星が随所にあしらわれ、独特の雰囲気に包まれている。


本殿横にある厄除桃。念入りに厄を撫でつけてきた。


この像は夜空の星をみて遠く天体を観測し、手を衣装の下で印を結ばれている様子をあらわしている。ちなみに、晴明神社は晴明公の屋敷跡で、天文陰陽博士として活躍していた拠点だった場所。


土産を探していたら水木先生の漫画があったので迷わず購入。



晴明神社を満喫した後は、南下して西本願寺へ。浄土真宗本願寺派の本山だけあって、すごいスケールだ。


ここには幕末に新撰組の屯所として使用された太鼓楼もある。



国宝の唐門は見ごたえ十分。



境内のそこかしこに素晴らしい景色が広がっていた。


続いては、2012年3月にオープンしたばかりの京都水族館へ。


ここの名物はなんといっても国内最大級のオオサンショウウオ。鴨川を再現した水槽に隠れているのを探すのが楽しかった。誰かさんが来たらたまらないだろうなぁ……。


日本の海を丸ごと表したという大水槽も素晴らしい。そういえば、この水族館は京都駅から近いせいか、実にいろんな国の人が見にきていたのも印象的だった。


ペンギンゾーンは微笑ましくてまったり。


休む間もなく、次は祇園へ。まずは朱色の楼門が印象的な八坂神社に参拝。


八坂神社の境内末社の美御前社は美人女神を祀り、きれいになりたいと願う参拝客が後を絶たない。芸舞妓さんからの信仰もあついそうだ。


続いては、1865年創業の老舗「かづら清老舗」へ。ここのつげ櫛を使うと静電気がたまらないそう。




白川南通を散歩。柳並木にすだれのかかったお茶屋や飲食店が軒を連ねており、風情があった。


そろそろ宿に戻ろうと思ったとたん、突然ひどい雨が……。昨日と同じパターンに苦笑。


保養施設「すみのくら」の夕食はこの日もすごかった。献立は昨日と全て変わっており、どれも実に手の込んだもの。感動を記録しておきたいので、まず先付からご紹介。胡麻豆腐と生湯葉のハーモニーは格別だった。


前菜は寄せ穴子、川海老、さざえずんだ和え、ニジマス、花麩、床節、順才。


造里は大好きな鯛。


炊合は冬瓜、海老餡かけ、おくら。


油物は鯒(こち)あられ揚げ、真丈湯葉巻、はも紫蘇揚げ、伏見唐辛子。抹茶をつけていただく。


変鉢は冷麦。さっぱりしていて美味しかった。


最後に水物をいただいて終了。今夜もごちそうさまでした。


三日目。今朝の嵐山は曇り。京都弁の館内アナウンスで爽やかな目覚め。


宿で朝食。湯豆腐が美味しかったなぁ。


チェックアウトした後、天龍寺法堂の雲龍図を見に行く。春と秋の特別参拝と土日祝しか公開されておらず、写真撮影も不可能なので、八方睨みの龍をしかとこの目に焼き付けてきた。




しばし境内を散策。


続いてはトロッコ嵯峨駅へ。SLも展示されている。


こんなオブジェも……。








トロッコ列車は全長7.3kmを所要時間25分で走行。嵐山の自然はもちろん、保津川を下る舟に手をふったりもでき、とても楽しかった。


トロッコ列車を満喫したあとは四条烏丸へ。和小物の店、さんび堂でお土産を物色。



時間がなかったので、近くにあった天天有というラーメン屋へ。京都最後の食事は煮玉子入り中華そば。


錦市場を散策しながら、河原町方面へ。


錦天満宮まで歩き、右折して阪急河原町駅へ。


少しだけだけど、茶色い阪急電車に乗れて嬉しかった。こいつに乗って関大前まで通った日々がすごく懐かしいなぁ。



帰りはのぞみで東京へ。京都伊勢丹にある京大和で購入した料亭弁当は美味だった。

“京都旅行” へのコメント

  1. 藤原 克嘉

    すみのくらに一度泊まってみたいと思っていました。観光場所などとても参考になりました。

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2012.9.8

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