すこぶるいい天気の今日は、東京にある薔薇の洋館めぐりへ。

旧古河庭園は東京都北区にある都立庭園。かつて明治の元勲・陸奥宗光の別邸だったものを、宗光の次男が古河財閥の養子になった時に貰い受け、その後古河虎之助男爵の邸宅として現在の形に整えられた。国の名勝に指定されている。

設計を手がけたのは鹿鳴館やニコライ堂などを代表作にもつジョサイア・コンドル博士。レンガ造りの重厚な洋館と、西洋庭園、日本庭園の見事な調和が特徴。

西洋庭園は左右対称の幾何学模様が美しいフランス整形式庭園で、約90種180株のバラが華麗に咲き誇る。

「うみねこのなく頃に」という作品の舞台であることも個人的には重要なポイント。六軒島を訪れたような懐かしい気分で、しばし聖地巡礼気分を楽しんだ。

鳩山会館は内閣総理大臣を務めた鳩山一郎の邸宅を記念館として一般公開したものである。東京都文京区音羽にあることから音羽御殿の通称で知られ、戦後政治史の舞台の一つに数えられている。

当時としては珍しい鉄筋コンクリート造のイギリス風洋館に、バラが咲き誇る中庭、平和の象徴である鳩やミミズクの装飾など、鳩山家の理念「友愛」精神が随所に見られる。

また、鳩山一郎氏が首相当時、重要な政治の舞台となった第2応接室や書斎や執務室を残した記念室など、大正から昭和にかけての日本の激動の政治を垣間見ることができる。

随所に使われているステンドグラスが素晴らしい。

特に階段のステンドグラスは見事だった。

昼食は浅草ビューホテルの26階にあるスカイグリルブッフェ武藏へ。

ここではスカイツリーや浅草寺を眺めながら、多種多彩な料理がバイキング形式で楽しめる。

シェフが目の前で調理してくれる料理は絶品。おかげで少々食べ過ぎたようだ。

旧岩崎邸庭園は東京都台東区にある都立庭園。三菱財閥の創業者である岩崎彌太郎の長男・久彌により、岩崎家の茅町本邸として建てられた。

完成当初は15,000坪の敷地に20棟以上の建物があったが、現在は洋館・撞球室・和館の3棟のみが残っており、国の重要文化財に指定されている。

「うみねこのなく頃に」では礼拝堂として登場する洋館の設計を手がけたのは、旧古河邸と同じジョサイア・コンドル。

北側に面した玄関部分や塔屋の意匠、南側のベランダの様子など、細かいところまで手が入っており見応えがある。

旧岩崎邸庭園の正門から少し坂を上がった所に、壮大な袖塀がそびえており、中央には岩崎家の家紋である重ね三階菱が描かれている。これが後に三菱社章の基になった。