MISSING PARTS

2008.01.15  渡邉達朗

MISSING PARTS sideA MISSING PARTS sideB

「MISSING PARTS the TANTEI STORIES」はドリームキャスト用タイトルとして人気を博した本格推理アドベンチャーゲーム。プレイステーション2向けに移植されたものを昨年末にプレイしたのだが、シナリオ・演出・キャラクターデザイン・BGMどれもが高水準の素晴らしいゲームだった。

本作は新米探偵が周囲の個性的な人間たちと交流しつつ、難事件を解決していくというオーソドックスな探偵物である。全6話によって構成されたシリーズ作品で、PS2版では3話ずつ収録した「sideA」と「sideB」の2本が発売されている。あらすじも紹介しておこう。

所長が一年前に失踪した、鳴海探偵事務所。そこの唯一の所員である真神恭介は、所長代理の鳴海京香に頼まれてアンティークショップ「セクンドゥム」に一通のエアメイルを届けに行った帰り、暴漢に襲われている青年と盲目の少女を助ける。

お礼にと招待されて泊まった屋敷で殺人事件が発生。最初は財産争いに見えた事件はある大きな事件の発端に過ぎず、次々と起こる一見何の関係もない事件を解決していくうちに、真実が明らかになっていく。所長の失踪の謎、捜し求める母の形見のペンダント。全てはひとつに繋がっていた……。

タイトルどおり、点と点が数珠繋ぎに繋がっていく部分こそがこの作品の醍醐味であり、最後に点が一本の線となり事件の全貌が暴かれる際のカタルシスは非常に大きい。

オーソドックスというか今ではやや古臭いシステムであり、移動など特に面倒だが、プレイする価値は十分にあると思う。続編の可能性が極めて低いのは本当に残念だ。

コメントをどうぞ

CAPTCHA


MISSING PARTS

2008.1.15

アドベンチャーゲーム