Mozillaが「Firefox Quantum」(バージョン57)をリリースした。「Firefox Quantum」は、C++に代わる同社の言語「Rust」やマルチプロセス機能など、長年にわたって使われてきた多数のプログラムを統合し高速化されているが、その代償としてFirefox最大の特長であった旧式の拡張機能がサポートされなくなっている。
個人的に特に困ったのが「TubMixPlus」というFirefoxのタブ機能を拡張するアドオンが使えなくなったことだ。タブの複製、タブのフォーカスの制御、タブをクリックしたときの設定、閉じたタブ/ウィンドウの復元、その他多くの機能があり、いろいろカスタマイズして便利に使っていた。代わりになる拡張機能も探したのだが、複数の拡張機能を組み合わせても以前のような使い勝手にならず弱っている。
ちなみに、多くの人が何とかしたくなるであろう、ブックマークされたページを新しいタブで開く方法については、Firefoxの設定変更で対応できるので紹介しておく。
1.アドレスバーに”about:config”と打ち込んでページを開く
2.「動作保証対象外になります!」という警告が出るので「危険性を承知の上で使用する」をクリックして先へ進む
3.検索ボックスに設定名を入力し値を変更する
【browser.tabs.loadBookmarksInTabs】
これをtrueに変更すると、ブックマークされたページを常に新しいタブで開くことができる。うっかり現在のページを上書きしてしまうことを防げるので大変便利。
【mousewheel.default.delta_multiplier_y】
これは今回の問題と関係ないが、Firefoxのマウスホイールスクロール量を調整することもできるので併せて紹介しておく。Quantumへのアップデートでスクロール量が自分の環境では変わったため再設定した。今の設定値は200(デフォルトは100)。