東京都杉並区にある日蓮宗本山やくよけ祖師「堀之内妙法寺」は徳川家所縁の寺院。江戸時代から厄除けの参詣者で賑わう妙法寺は、庶民のあいだで堀之内の「おそっさま」と呼ばれ親しまれてきた。
広い境内には複数のお堂があり、一番大きな祖師堂には「厄除け祖師」御尊像が奉安されている。ジョサイア・コンドル氏が設計した重要文化財の鉄門や、徳川家綱公が寄進したとされる金剛力士像も見逃せない。
趣のある古寺・妙法寺は、地元の人には紫陽花と菖蒲が咲き乱れる穴場スポットとしても有名。観光客はほとんど訪れないので、満開の時期でもゆっくりと紫陽花を楽しむことができる。
梅雨の季節にひときわ輝く色とりどりの紫陽花は、重たくなりがちな心をふわっと軽くしてくれた。
妙法寺参拝後に立ち寄ったのは門前通りにある老舗「雄寿司」。創業1964年のこちら。丁寧な接客が気持ちよく、新鮮な寿司や刺身をリーズナブルに楽しめる。
今日いただいたのはお得なランチメニューから「おまかせ丼」と瓶ビール。マグロや海老、アジなどどれも美味しかったが、一番驚いたのはシラス。950円の丼とは思えない上物を提供してくださる店主の心遣いが嬉しかった。