Bose QuietComfort 20i

2014.03.28  渡邉達朗

Bose QuietComfort 20i

今まともなイヤホンを探そうとするとカナル型しか無いというくらい、カナル型が一般的になっている。耳の穴にねじ込むという仕組みのため、ヘッドバンド型やインナーイヤー型に比べて遮音性が高く、大きな音を出さずとも細かな音までしっかりと聞ける点などが評価されているのだろう。

しかしながら、自分はどうにもこのカナル型と相性が良くないようで、ShureのSE215など幾つか試してみたのだが、しばらく使っていると耳や頭が痛くなってしまうことに悩まされていた。また、掛け方などである程度改善できるが、ゴソゴソいうタッチノイズを完全に無くすことはできない点も不快に感じていた。

そんな折、Boseのノイズキャンセリング・ヘッドホン「QuietComfort」シリーズ初のイヤホンタイプの製品として「QuietComfort 20i」が発売された。イヤーチップは耳の形にフィットする独自開発のシリコン製「StayHearチップ」を採用しているとのこと。試しに店頭で視聴してみたところ、カナル型のように耳に負荷がかかっている感じがしない。

それなりの値段なので迷ったのだが、買うなら消費税が上がる前の今だろうということで購入してしまった。あれから一週間ほど使用しているが、実に快適。もっと早く買っても良かったかもと思ったくらいだ。

2年前に購入し愛用している「QuietComfort3」も素晴らしかったが、いかんせん携帯性が高いとは言えず、また夏場はイヤーパッドの部分が蒸れる点も好ましくなかった。その点、「QuietComfort 20i」はジャケットのポケットに入るサイズなので、いつでも使えるのがまず嬉しい。

また、このイヤホンはマイクを内蔵しており、マイクで拾った周囲の音と逆位相の音をイヤホン内に流すことで、周囲のノイズを打ち消すという仕組みを採っているのだが、この効力も凄まじいものがあった。電車内で電源を入れると、完全に周囲の音が聞こえなくなるわけではないのだが、不快な音は格段に低減される。音楽を流せば、車窓の風景がまるでBGVのように感じるほどだ。

唯一の難点はバッテリーを内蔵するコントロールモジュールがちょっと邪魔に感じるところだが、他の利点がそれを補って余りある素晴らしいイヤホンだ。カナル型が合わず悩んでいる方には、ぜひ視聴してみていただきたい。

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Bose QuietComfort 20i

2014.3.28

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