横濱名物シウマイを製造販売している「崎陽軒」。冷めても美味しい豚肉や干帆立貝柱の旨みがつまったシウマイと、その妹分として昭和29年に登場した「シウマイ弁当」が有名。崎陽軒のこだわりが詰まったこの弁当は駅弁として人気が高く、発売以来多くの方に親しまれ続けている。地元ルミネ荻窪にも店舗があり、時々購入しては旅気分を楽しんでいたが、今月いっぱいで閉店してしまうのが寂しい。
「シウマイ弁当」よりも歴史のある「横濱チャーハン」は、半世紀以上に渡り愛され続ける隠れた名品。昭和初期に「やきめし」という商品名で販売されていた弁当がルーツである。ふたを開けた瞬間から、フワッと香る炒飯ならではのいい香りがたまらない。「横濱チャーハン」ならではのおかず「鶏のチリソース」も、こだわりのうま辛チリソースが美味。昔ながらの面影が残る懐かしい風味と、冷めてもおいしいパラパラの炒飯が絶品の定番弁当だ。
崎陽軒が創業110周年とシウマイ誕生90周年を記念して発売したのが「味くらべシウマイ弁当」。「昔ながらのシウマイ」「特製シウマイ」「かにシウマイ」「えびシウマイ」「シウマイまん」という5種類のシウマイ食べ比べができてすごく楽しい。鶏の唐揚げ、卵焼き、かまぼこ、鮪の照り焼き、タケノコの煮物といった人気のおかずも一度に楽しめる特別仕様のこのお弁当、節目のお祝いにふさわしく赤飯が詰められている。ごま塩を加えると小豆のほのかな甘さと相まってとても美味しく、シウマイとも合うので期間限定ではなく定番化してほしいと思った。弁当としての完成度は十分高いが、通常のシウマイ弁当には入っていない、しょう油入れのひょうちゃんが封入されている点も嬉しいポイント。7種類ある限定絵柄のどれかが必ず入っているそうだ。