今日から遅めの夏休み。北陸新幹線はくたかに乗り、奥さんと富山へ帰省する。
昼ごはんは東京駅グランスタにある「築地寿司清」で「上ちらし」をいただいた。具だくさんの海鮮丼は間違いない美味しさで、飲むつもりはなかったのについ生ビールを頼んでしまう。明治22年の創業より江戸前の伝統と技術を継承してきた人気店だけに、店を出る頃には長い行列が出来ていた。
富山に到着したら、強めの雨が降り続くあいにくの空模様でがっかり。実家に着くと、お前が来ると雨が降るから困るといつものように親父にいじられた。
晩ごはんは父の好物、富山の料亭「五万石 千里山荘」の仕出し弁当。テレビを観ながら親父といろんな話をするのは楽しく、帰省してよかったなと思った。
富山で迎えた2日目は、時折り強い雨が降る荒れた天候。遠出するつもりだったが予定を変更し、親父が生活するのに必要な買い物だけしてきた。
お昼は「コメダ珈琲店」でハンバーガーなど軽めのメニューを注文。親父が気を利かせて、かき氷やアイスなど冷たいものも食べたらと薦めてくれたのに、気温が低く頼む気になれなかったのが残念だった。
晩ごはんは奥さんと一緒にビーフカレーを作った。親父も喜んでくれて嬉しかったなぁ。
3日目の富山は曇天。あっという間に出発する時間になったので、親父と別れを惜しみつつ実家を後にする。
今日は奥さんの希望で飛騨高山方面へ。まずは富山駅からJR高山本線「ワイドビューひだ」で飛騨古川駅へ向かう。
車中のお供は、金沢で古くから親しまされてきた押し寿司の伝統を受け継ぐ「芝寿し」の「金沢笹寿しプレミアム」。4月にリニューアルされ、従来の「天然紅鮭」「国産真鯛」「国産穴子」に「能登牛しぐれ」「炙り鰤」が加わった。どれも美味だったが、大根と刻み柚子で味にアクセントをつけた「炙り鰤」が一番のお気に入り。
飛騨古川は、飛騨の伝統的な建築技術が随所に見られる美しい街並みが残る町。1904年に起きた大火で中心部は焼失したが、伝統的な技術を活かして建て直された。高山と比べると観光客は少なく、瀬戸川沿いの白壁土蔵街をのんびりと散策できる。瀬戸川を悠々と泳ぐ1,000匹もの鯉に餌をあげるのも楽しみのひとつ。
街歩きに疲れたら、築100年の古民家を改築したカフェ「壱之町珈琲店」で一休み。毎日焼き上げるメロンパンやカレーライスが名物のこちら。今日は暑かったので珈琲の氷に地元・牧成舎の牛乳を注いで作る「氷コーヒー」をいただいた。氷がだんだん溶けてきて味が少しずつ変わっていくのが楽しく、とても美味しかった。
飛騨高山とも記され、全国各地から毎年多くの人々が観光に訪れる岐阜県高山市。
中心市街地には江戸時代以来の城下町・商家町の姿が保全されており、飛騨の小京都とも呼ばれている。古い町並みが残るさんまち通りの狭い通りには小さな博物館や木造の商家が並ぶ。
今回は人込みを避け、店舗の閉まる時間を狙って訪れてみたところ、ゆったりと観てまわることができ楽しかった。
高山駅北側に店を構える「ちとせ」は昭和35年創業の長く地元の方に愛されている名店。
創業当時から変わらない店内は、昭和の香りが漂うレトロな雰囲気が素晴らしい。
豚肉と目玉焼きが乗っている「肉玉子焼そば」は一番人気の焼そば。一人前とは思えないほどのボリュームで、まさに地元民たちのソウルフードと言えるだろう。
ちとせは焼きそばだけでなく、リーズナブルに楽しめる「中華そば」も絶品。豚骨・鶏がら・かつお・にぼしで取ったスープは自家製の中華麺によく合い、すごく美味しかった。
今夜の宿は高山駅から徒歩1分という好立地にある「ホテル呉竹荘高山駅前」。2019年3月1日にオープンしたばかりで施設が新しく、部屋もとても綺麗で快適。
アルコールやソフトドリンクなど20種類のウェルカムドリンクがサービスなのも嬉しい。
ホテル呉竹荘高山駅前では、割烹料理「呉竹荘」の料理人が高山の食材を使いプロデュースした朝食を提供している。朴葉みそ焼きなど郷土料理がいろいろあってとても美味しかった。飛騨牛入り焼きそばもおすすめ。
飛騨高山にある「高山昭和館」は女子に人気のフォトジェニックスポット。
館内には昭和30年代のレトロな街並みが再現されており、当時の生活や文化が懐かしくよみがえる。入口には昔ながらの駄菓子屋、奥に入ると正面にはミゼット、通り沿いには理髪店や写真館、雑貨店などが続く。
見て触って体感できる懐かしの品々を多数展示しており、若い人たちも楽しそうにしていたのが印象的だった。
「板蔵らーめん」といえば飛騨高山郊外のドライブインやお土産で有名な中華そば専門店。高山の中心部にある古い町並み・上三之町に新しい店舗がオープンしていたので立ち寄ってみた。あっさりしょうゆ味のスープに細ちぢれ麺という王道の高山ラーメンが楽しめるこちら。チャーシュー、メンマ、ネギ、ナルトなど一般的な具材のほか、キクラゲのコリコリとした食感も楽しめる。