「多摩動物公園」は総面積52.3ヘクタールの広大な敷地に約300種の動物と昆虫を展示する国内有数の動物園。園全体がなだらかな丘陵にそって造られているため、山にハイキングに来たような雰囲気も満喫できる。豊かな自然の中でのびのびと暮らしている動物たちが見たくなり、今日は都内にあるこちらを訪れることにした。

新型コロナウイルス感染防止のために1日の入園者数を2,000名に制限しており、事前に入園整理券を予約したのだが、休日はすぐ予約がいっぱいになるほどの盛況ぶり。そのぶん園内は人も少なく、ゆったりと見てまわることができた。

園内はアジア園・アフリカ園・オーストラリア園と昆虫園の4エリアに分かれており、動物をできるだけ自由な姿で展示するため檻のかわりに壕で仕切り、広い放飼場に放養形式で展示。野生で群れをつくる動物はなるべく群れで飼育し、生態にあわせた飼育方法をとっている。

ゾウの中で最大の体躯を持つアフリカゾウ、悠々と飛行するイヌワシ、高さ15mのロープを上手に渡るオランウータンなど見どころが多く楽しめたが、一番印象に残ったのは3匹で戯れ合うレッサーパンダの可愛さだった。