BLACK LAGOON

2017.10.28  渡邉達朗

BLACK LAGOON
「BLACK LAGOON」は架空の犯罪都市・ロアナプラを舞台にしたクライムアクション。原作漫画を広江礼威が執筆しており、アニメーション制作はマッドハウス、監督・脚本・シリーズ構成は片渕須直が担当している。片渕須直監督というと「この世界の片隅に」の大ヒットが記憶に新しいが、自分のなかでは「BLACK LAGOON」の監督というイメージの方が強い。

簡単にストーリーも紹介しておこう。商社マンの岡島緑郎は東南アジアへ出張中、海賊まがいの運び屋「ラグーン商会」に誘拐される。しかし、自分の会社にあっさり見捨てられた岡島は「ロック」としてラグーン商会の一員となり、裏社会に属する組織や人物たちが繰り広げるドタバタに巻き込まれていく。

「この世界の片隅に」と同じ監督が作ったとは思えないほど、激しい銃撃戦や暴力描写がたびたび登場する本作。猥言や俗語も頻繁に飛び交うため万人向けとは言い難いが、他愛無い日常描写などコメディタッチの部分も面白く、娯楽要素満載で個人的には大好きな作品だ。デタラメなところも愛おしい映画、例えばアントニオ・バンデラスの「デスペラード」なんかが好きな人には絶対刺さると思う。

頭は悪いが銃の腕は超一流で“二丁拳銃(トゥーハンド)”の異名を持つ中国系アメリカ人「レヴィ」、元ソ連軍の精鋭部隊から構成されるロシアン・マフィアの女ボス「バラライカ」、“フローレンシアの猟犬”と呼ばれる世界一凶悪なメイド「ロベルタ」など、強い女性がたくさん登場するのも本作の魅力。ラグーン商会のインテリ白人「ベニー」による「地球で一番おっかない女の上位三人だ」という台詞は最高に愉快だった。

もちろん魅力的な野郎もいっぱい出てくるが、やはりラグーン商会のボス「ダッチ」は外せないだろう。常に冷静を保ちサングラスを外さず、筋骨隆々の大男で度胸も据わっており、しかもインテリという最高にクールな黒人だ。バラライカや張といったマフィアの重鎮にも一目置かれており、周囲の人望も厚い。磯部勉の声も素晴らしく、アメリカのTVドラマのような本作の雰囲気にぴったりハマっている。

銃器を一切使えないロックは当初ラグーン商会のお荷物だったが、いざという時の肝は据わっており、次第に頭角を現し参謀役になっていく。育ちや性格が正反対のレヴィとも最初は喧嘩ばかりしていたが、いろんな事件を経て相互理解を深め、次第に相棒として成長していくのは見ていてとても面白かった。

今ならAmazonプライム・ビデオで気軽に観ることができるので、未見の方にはカッコいいオープニングとガンアクションだけでもぜひご覧いただきたい。

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BLACK LAGOON

2017.10.28

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