富山で一人暮らしの父に楽しんでもらおうと松本・美ヶ原温泉旅行を計画した。
一泊目の宿は国宝・松本城の近くに佇む創業135年の老舗「松本ホテル花月」。
大正ロマンあふれる館内には、松本民芸家具が随所に配置されている。地下から湧き出るアルプスの雪解け水を使用した大浴場が併設されているのも嬉しい。
50平米もある旧館のスイートルームは避暑地の別荘に来たような雰囲気で居心地抜群。
レストランでは「ながのテロワール」をコンセプトとしたコース料理をいただく。
信州よいどれサーモン、信州吟醸豚バラ煮込み、鯛の香草蒸し焼き、信州プレミアム牛サーロイン地元野菜のグリルなどどれも絶品。
地元のワインを父と二人で飲みつつ過ごす長野の夜はとても楽しかった。
松本滞在二日目は父が楽しみにしていた松本城や縄手通り・中町通りなどをゆったりと見て回る。急な階段ばかりの歴史ある城なので不安だったが、父が無事最上階まで登れたのでホッとした。
歴史と文化が薫る街並みを堪能した後は、松本市の奥座敷・美ヶ原温泉へ。
今夜の宿は雄大な北アルプスと城下町松本を一望できる「信州松本 美ヶ原温泉 翔峰」。
露天風呂、貸切風呂、ジャグジーなど7つのお風呂で館内湯めぐりできるのが嬉しい。
夕食は安心感のある個室で秋の信州恵みづくし会席をいただく。ぷりぷりとした食感で甘みが強い鹿の子伊勢海老の姿造りや、安曇野産アルプスサーモン炙りは実に美味。
山辺ワイナリーの赤ワインを使用した信州牛サーロインの特製すきしゃぶを父と食べていると、母との思い出もよみがえってきて懐かしい気持ちになった。