2005年4月11日、徳川家霊廟跡地に「東京プリンスホテル パークタワー」が開業した。都心とは思えない芝公園の緑に囲まれた、プリンスホテルのフラッグシップホテルである。東京タワーと並ぶようにそびえる地上33階の建物は、戦後日本を代表する建築家・丹下健三氏による設計。利用者の評価が極めて高いようなので、宿泊してみることにした。
ホテル正面エントランスではクリスマスムードを盛り上げるべく、キラキラときらめくイルミネーションが展開されていた。背景には東京タワーが間近にそびえ、非常にロマンチックだ。
早めにチェックインを済ませ、エレベーターで部屋へ。フロアの中心部は、このように大きな吹き抜け空間となっている。
部屋に入り、何より感動したのはビューバスルームからの眺望。部屋によっては東京タワーを見ながら優雅なバスタイムを過ごすこともできるようで、人気があるのもうなずける素晴らしい眺めだった。
荷物を置いたら、さっそく東京タワーに向けて出発。
「東京 芝 とうふ屋うかい」の前を通過。
東京タワーに到着。
3階スペースワックスでは、蝋人形館の横でひっそりと「セガコンシューマヒストリー展」が開催されていた。セガ・マークIIIやセガサターン、ドリームキャストといった主要ハードを実機で展示しつつ、パネルでセガの家庭用ゲームの歴史を振り返るといった内容になっている。
午後8時ごろ、東京タワーにハート型のイルミネーションが点灯するということで、もう一度外へ。
巨大なツリーや、クリスマスの雰囲気にピッタリな光のオブジェがいっぱい。
東京タワーのマスコット、ノッポン発見。
ハート型のイルミネーションも無事楽しむことができた。
ホテルに戻ってきてからも、東京タワーのハート型イルミネーションが見える。本当に近いなぁ。
翌朝。朝食は日本料理店の和朝食や、ホテル最上階にあるレストランでのアメリカンブレックファストなど、4つのスタイルから選べるのだが、ゆっくりしたかったのでルームサービスを選択した。フレンチトースト、パンケーキ、プレーンオムレツ、どれも本当に美味しい。
お腹もいっぱいになったので、ホテル周辺散策に出発。まず向かったのは徳川家康公を祀る芝東照宮。ここには家康公が還暦のときに造らせ、自らも祭儀を行ったという等身大の木造彫刻がある。
本殿の右手には、三大将軍徳川家光が植えたといわれる樹齢300年あまりのイチョウの大木があり、触れると長生きできるとされている。
続いては重要文化財「旧台徳院霊廟惣門」へ。かつてこの地には2代将軍徳川秀忠の広大な霊廟が存在した。1632年に造営された霊廟はその多くを東京大空襲で焼失したが、この惣門だけは同じ姿で残っている。
旧台徳院霊廟惣門の左右に安置されているのは寄木造り・砥粉地彩色の仁王像。江戸時代の仁王像として破綻のない作行きを示す貴重な作品。
浄土宗の大本山・増上寺。1598年、徳川家康により麹町から現在の場所に移転された徳川家の菩提寺であり、境内にある徳川将軍家墓所には、6人の歴代将軍と正室・側室などが埋葬されている。
豪壮な三解脱門をくぐると、広大な境内に昭和49年再建の壮大な大殿が建ち、その向こうに東京タワーがそびえる風景は東京の新旧を象徴する構図といえるだろう。
少し疲れたので、境内にある芝縁という茶屋で抹茶と菓子をいただく。
東京タワーに移動し、大展望台からの眺めをしばし楽しむ。
増上寺の境内もよく見えた。