せっかくのシルバーウィーク、どこにも出かけないのは勿体ないということで、鬼怒川温泉で一泊してくる予定を立てていたのだが、台風18号に伴う豪雨の被害があれほど大きなものになるとは予想外だった。
当初は予約をキャンセルすることも検討していたが、日光や鬼怒川温泉などのホテル・旅館や観光施設の被害は軽く、大半は通常営業に戻っているといった情報が得られたので、予定どおり訪問することにした。
まず向かったのは栃木県日光市。世界遺産に登録されていることで有名な日光の社寺を見て回る。輪王寺からスタートし、表参道を通り東照宮へ。
四百年式年大祭を記念し、3月13日にリニューアルオープンしたばかりの日光東照宮宝物館は素晴らしかった。
五重塔は何度見ても飽きない。
神厩舎の長押に彫られているのは「見ざる、聞かざる、言わざる」で有名な三猿。
日光東照宮で行われている平成の大修理で工事中の陽明門。
陽明門の西の側面の彫刻が取り外され、壁面から217年ぶりに姿を現した幻の桐油蒔絵を、工事中の今だけは見ることができる。
陽明門を入った正面にあるのが唐門。規模こそ小さいが東照宮の最も重要な本社の正門であり、建物全体が胡粉で白く塗られ、さまざまな彫刻が施されている。
上新道を通り、二荒山神社へ。
大国殿で公開されていた「宝刀 大太刀 太郎丸」の存在感は圧倒的だった。総長260.5センチ、刃長179.2センチ、重さ7.2キロもある。
西参道沿いのせせらぎの音も気持ちよかった。
続いて訪れたのは、敷地面積約4000坪、関東以北で最大規模を誇るベゴニア園「日光 花いちもんめ」。頭上一面に広がる球根ベゴニアをはじめ、8000鉢・600品種の花々は見事だった。
うさぎとふれあえるスペースもある。
B棟スタッフであるマッサンのくたびれぶりが少々気になった。
今回の宿は、鬼怒川の渓谷側沿いに建ち、全室渓谷側で四季折々の景観を楽しむ事が出来る「ホテルサンシャイン鬼怒川」。名所「鬼怒楯岩大吊橋」が目の前にあり、その大吊橋と自然を見ながらの足湯カフェが女性に人気なのだとか。
部屋からも見える鬼怒楯岩大吊橋。実際に歩いて渡ってみると、予想以上に揺れる。
このホテルには黒御影石と白大理石の大浴場のほか、鬼怒川の渓谷を背景にした大露天風呂もあるのだが、この露天風呂が実に心地好く、旅の疲れをしっかり癒すことができた。
2日目。鬼怒川温泉で迎える爽やかな朝。
今朝はかなり涼しい。部屋のバルコニーから鬼怒川渓谷や鬼怒楯岩大吊橋をしばし眺める。
那須ガーデンアウトレットはものすごい混雑ぶり。
お昼は「チーズガーデン」那須ガーデンアウトレット店でいただくことにした。ここはチーズガーデン店舗の中でも品揃えが充実しており、3面ガラス張りのカフェも併設されている。
ビーフシチューと一緒に、デザートに頼んだ「チーズケーキアソート」が素晴らしかった。「御用邸チーズケーキ」や「フロマージュブラン」、1ホール3,000円以上する高級チーズケーキ「しらさぎ」、東京ソラマチ店限定の「東京ピュアホワイト」、ここでしか食べられない「クレーム・ダンジュ」の5点を一皿で楽しめる。
続いて那須神社を参拝。那須与一宗隆公がモデルの「与一くん」があたたかく出迎えてくれる。
赤い楼門が印象的な那須神社。坂上田村麻呂や源義家、那須与一も戦勝祈願に訪れたといわれているそうだ。