iPhone XS Max

2018.09.22  渡邉達朗

iPhone XS Max
iPhone史上最大の6.5インチディスプレイを搭載した「iPhone XS Max」。最初にこの名前を目にしたときは我が目を疑い、しばらくして笑いがこみあげてきた。サイズが大きくなったことをアピールしたい意図はよく理解できるが、やっぱりちょっと笑ってしまう名称だ。画面サイズだけでなく値段もマックスなので、購入すべきか迷う人は多いと思われる。

iPhone XS Max
9月14日16:01から予約が始まった「iPhone XS Max」。今回も混雑しているショップに行くのが面倒なので、au Online Shopで機種変更を申し込み自宅へ直接配送してもらう形にした。すぐ入手することにこだわっておらず、翌日の15日になってからのんびりと予約を入れたのだが、発売日に手元に届いたことを考えると需要に対して在庫は十分だったのだと考えられる。

iPhone XS Max
ちなみに自分の契約プランについても説明しておくと、自宅や会社ではWi-Fi接続で利用することが多く電話はあまり使わないので、「auピタットプラン(スーパーカケホ)」を2年契約で利用している。オプションはテザリングのみ付けており、AppleCareは契約していない。これは端末の買い替え頻度が高く、これまで一度も修理してもらったことがないためだ。

iPhone XS Max
また、買い替えサポートプログラムとして「アップグレードプログラムEX(a)」も利用している。機種変更時に旧機種を回収してもらうと、残りの分割支払金残金(本体価格の約半分)が支払い不要となるサービスで、自分のように毎年最新機種へ買い替えする人間には向いていると思う。

iPhone XS Max
「iPhone XS Max」は処理速度がさらに向上し、革新的なニューラルエンジンを搭載したことなどが大きくアピールされているが、個人的に嬉しかったのは本体スピーカーの音がよくなった点だった。外部スピーカーを利用している方は関係ないと思うが、自分は家事をしている時など机にiPhoneを置いてカジュアルに音楽を楽しんだりするので、この変化はとても素晴らしいものだと感じた。

iPhone XS Max
今回iPhoneが進化したポイントといえばカメラ。特にポートレートモードの強化がウリになっている。2016年発売の「iPhone 7 Plus」に搭載されて以降、面白がって背景をぼかす機能を何度も試してきたが、被写体の輪郭がどうにも不自然になりやすく使い心地はそれほどよくなかった。新しくなったカメラはボケがかなり自然になり、特に人間を被写体にした場合の輪郭処理は格段に進化した。ボケ味を後で調節できる機能も追加されており、ようやくちゃんと使えるものになったと思う。

iPhone XS Max
カタログスペックを見るとカメラの進化がわかりづらい「iPhone XS Max」。実際に夜景や明暗差の激しい被写体を撮影してみると、去年の「iPhone X」と比べてもかなり画質が向上していることに驚いた。白飛びを抑えつつ、暗部のディテールも失われないようになったこの変化。イメージセンサーのサイズが32%拡大し、個々の画素も大型化したことだけでなく、新機能「スマートHDR」の効果が大きいようだ。レンズやセンサーだけでなく、A12 Bionicプロセッサや速くなったISP、ニューラルエンジンなど複数のテクノロジーを活用し写真の画質向上を図るあたりとてもAppleらしいと感じた。

iPhone XS Max
最後になったが、やはり大きくて綺麗な有機ELディスプレイというものは良いものだ。MaxはPlusとほぼ同じ本体サイズだが、ホームボタンなどが無くなったことで1インチも画面が大きくなっており、動画を再生してみると迫力が段違いに違う。画面解像度も2688×1242ドットに達しており、その精細さはPlusとは比べ物にならない。これまで使っていた「iPhone X」よりサイズが大きくなったぶん使いづらい点はどうしても出てくるが、それ以上に大きな画面の恩恵を強く感じており、慣れればもっと手放せない存在になりそうだ。

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