ふるさと納税で美味しい果物を送ってもらっている山形県天童市。一度も訪れたことがなかったのだが、全国旅行支援でリーズナブルに泊まれることが分かったので週末旅行を楽しんできた。

将棋といで湯の里・天童市は山形県のほぼ中央部に位置しており、東南に蔵王連峰を望み西に月山を仰ぐ美しい自然に恵まれている。市内を東西に流れる倉津川は両岸1.4kmに植えられているしだれ桜で有名。

その川に架かる橋には将棋にちなんだ名前が付けられている。市役所の前が「王将橋」で、羽海野チカの漫画「3月のライオン」のオリジナルイラストがここを背景に描かれていた。以後、川の上流に向かって「銀将橋」「歩橋」「金将橋」「桂馬橋」「飛車橋」「龍王橋」と続く。

昼食を食べに訪れたのは創業文久元年の老舗「天童水車生そば」。天童市内でおすすめの蕎麦屋として名前が挙がっていたのだが、こちらの田舎蕎麦は硬すぎで美味しく感じられず、接客も残念な感じであった。

天童市の中心部にある舞鶴山。舞鶴山全体が天童公園となっていて、山頂広場などが憩の場として市民に親しまれている。山のふもとには愛宕沼があり、周囲が綺麗に整備されていて花や噴水を見ながら気持ちよく散歩できた。

べにばな国体を契機に県民のスポーツ活動など場として整備された山形県総合運動公園。いちょう並木が有名なので訪れてみたが、残念ながらもう紅葉シーズンは過ぎ去った後だった。

今回の宿として選んだのは「天童温泉 ほほえみの宿 滝の湯」。美肌効果が高いといわれる温泉は広々としており、自分が入浴したときはタイミングよく他の客がおらず貸し切り状態だったので、大浴場と露天風呂を一人で満喫できて最高に気持ち良かった。

全国旅行支援を利用しているにも関わらず大きな部屋にグレードアップしていただけたのも嬉しい。別館3階にある部屋からは中庭を眺めることもでき、綺麗で広々とした部屋は居心地抜群でゆったり過ごせる。

夕食は1階にある個室食事処でいただいた。山の中なので刺身は期待していなかったが、梅ドレッシングがかかったカルパッチョが美味しくて驚く。大正海老と帆立のソテーも素晴らしい味わい。

メインとなる山形牛ステーキはきちんと好みの焼き加減で提供していただけるもので、味はもちろん口の中に入れるととろけるような食感が絶品だった。

最後の締めとして提供される、山形生まれのブランド米「つや姫」のご飯、庄内豚のうま煮、漬物、すまし汁という食事も間違いのない美味しさで大満足。他の客を気にせずにすむ個室で、奥さんと楽しいひと時を過ごすことができて嬉しかった。